8月27日の講義内容 公開講座

地震被害調査で何を見る?
~地震被害調査の目的とは?地震被害と建物の耐震設計法発展の道のり~

教授 西田  哲也(にしだ てつや)

過去に起こった地震被害から我々は何を学び、どのようにしてそれを建物の耐震設計法の改良に結びつけていったか解説します。その過程では、地震被害調査が重要な意味をもちますが、それがどのように行われているのかを知っていただきたいと思います。また、以下に続く講演の導入部として、今回の東日本大震災における建物被害を概観すると共に、建物の基礎知識についても解説します。

鉄筋コンクリート造建物は津波に強かったのか?
~地震・津波の被害状況と、調査で見えてきたもの~

助教 寺本  尚史(てらもと なおふみ)

鉄筋コンクリート構造物の地震や津波による被害状況について解説します。鉄筋コンクリート構造物は、木造や鉄骨造など他の構造形式の建物と比べて津波に耐えた構造物といえますが、被害自体は決して小さいものではありませんでした。今回の講演では、鉄筋コンクリート造建物が、他構造に比べて津波に強い理由について解説すると共に、今後求められる課題について、今回の調査結果を基にお話します。