平成20年度 公開講座

「安心して安全な生活をしたい−老人医療福祉改善のこころみ−」

システム科学技術学部 特任教授 長南征二

近年、人口の少子高齢化が急速に進んでおり、秋田県はそのなかでもトップクラスの高齢化県となっております。そのようななかで、シニア世代が都市地方在住に関わらず安心して暮らせるよう、高齢者のための医療福祉改善や在宅・遠隔治療法の確立が社会の大きな課題になっております。ここでは、主に男性シニア世代をターゲットとした尿失禁防止用尿道バルブや、前立腺癌・肥大症診断用直腸触診センサ、皮膚疾患診断センサ、後天性視覚障害者のための携帯型点字読み取りセンサ、さらには内視鏡の機能性・安全性を高めるためのセンサ等、特に老人医療福祉の改善に向けたこころみについて、それらの背景に触れながらお話を致します。

「秋田の教育−たくましく、たのもしい若者を育てるために−」

システム科学技術学部 特任教授 武田紘一

国学力調査で秋田の小中学校の学生は誇るべき成績を示しました。この成果はどこから生まれているのでしょう?この高いレベルが高校、大学生になっても持続できているのでしょうか?失敗をおそれ、挑戦に尻込みする若者が増えている現状をどうしたら変えられるのでしょうか?秋田県立大学の学生サークルの“ヒマラヤ山村の小学校に電灯をともす”活動の様子を追いながら、教育のあり方を一緒に考えてみませんか。