平成18年度公開講座

明日を拓く植物科学の最前線

平成18年度秋田県立大学生物資源科学部公開講座を開催します。今年度は生物生産科学科の教員が、「明日を拓く植物科学の最前線」をテーマに講座を行います。ぜひご参加ください。

日程 平成18年7月1日(土)、7月8日(土)、7月15日(土)
時間 各回とも午後1時30分から午後4時(受付は午後1時から)
場所 秋田県立大学秋田キャンパス 大学院棟M216教室
受講料 無料
申し込み方法 電話、FAX、はがき又は電子メールで、住所、氏名、電話番号をお知らせください。
定員になり受講できなくなった場合は、その旨を連絡いたします。
申し込み・
問い合わせ先
〒010-0195
 秋田市下新城中野字街道端西241-438
  秋田県立大学秋田キャンパス 企画・広報チーム 齋藤、加藤
   電話(018)872-1500 FAX(018)872-1670
   メールアドレス koho_akita@akita-pu.ac.jp
申し込み期限 6月28日(水)必着
会場 秋田キャンパスまでのご案内

第1回 7月1日(土)

次世代生物生産システム学講座 教授 山本好和

「植物を培養して薬や染料などを作る」

植物から葉片や生長点を切り出し、栄養源とホルモンを入れた寒天の上で育てること(植物組織培養と呼びます)ができます。培養することによって、薬や染料、香料など人間の役に立つ物質を大量に永遠に作ることができます。


植物栄養・肥料学講座 助教 中村進一

「植物のからだの中の物質の動きを目で見る
 ~ポジトロンイメージング技術によるカドミウムの動きの画像化~」

カドミウムにより汚染された土壌を植物の力を利用してきれいにする方法があります。この方法を実用化するための研究に大きな貢献をすると期待される新しい技術を紹介します。

第2回 7月8日(土)

作物生態学講座 助教 小川敦史

「身近なものを観察して科学を楽しむ」

今話題のレオナルド・ダ・ヴィンチ,ファーブル,ダーウィン,メンデル・・・・・・偉大な生物学上の発見はすべて身近なものを観察することからはじまっています。今回の公開講座では植物科学において使われている,様々な物や現象を観察をする手法について紹介します。


生物制御化学講座 准教授 田母神繁

「植物の自己防御機構~植物が自分の身を守る方法~」

カ植物は動物とは違い,移動することで病害虫から身を守ることはできません。そこで,病原菌の侵入に対しては抗菌活性を持った物質を自ら生産し,害虫による食害を受けると助けを呼んだりする防御機構を備えています。

第3回 7月15日(土)

植物生理・形態学講座 助教 藤田直子

「お米のデンプンはどうやってできるの?~デンプン合成の謎に迫る~」

デンプンのお世話になっていない人はいません。「植物」が長い年月をかけて作り出した究極の多糖,「デンプン」がどうやってできるか,謎に迫ります。


遺伝・育種学講座 助教 高橋秀和

「麦の科学~新しいパンやビール用の麦の改良にはバイテクが必要!~」

カパンやビールの原料となる麦の品種改良にはバイオテクノロジー(バイテク)が利用されています。今回はその例をご紹介し,なぜ必要なのかをご説明できればと思います。稲庭饂飩用の小麦粉を秋田県内で生産できないものかと考えています。