秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

GNSS汎用利用による近未来型環境保全水田営農技術の実証研究

フィールド教育研究センター 客員教授 矢治 幸夫

今進めていること

高精度GPSを利用した自動操舵田植機を使って、代かき水を落水しない無落水移植作業を行い、残存湖である八郎湖への環境負荷を減らす効果を調査するとともに、GPS装置を均平作業や直播播種作業、機械除草作業などに汎用利用することで、未来型の水稲栽培技術を実証します。

少々詳しく言うと・・・

GPSには、精度が数メートル〜数センチの装置があります。この研究では現在精度が一番高いRTKGNSSを利用して、作業精度±2cm程度の高精度作業を行います。この精度を達成することにより、田植え作業が自動操舵で真っ直ぐに行うことが出来ます。また、GPSの高さ方向の情報を利用することで、現在はレーザー光を利用したほ場均平作業を行っていますが、春先に均平作業が集中すると、それぞれのレーザー発光器からの光が混信して作業が順調に行えません。このためGPS装置をトラクターへ載せ替えて均平作業を行うこと、耕耘作業や代かき作業、直播作業や機械除草作業など多くの作業へ汎用利用することで、GPS装置のコストを回収する可能性を検討します。
また、自動操舵田植機はGPSでガイドするので、マーカーが不要となり、代かき水が田んぼにあるままで田植えできます。このことは、代かき水の落水による下流域への環境負荷が増大することを防ぐ効果があるので、その効果を実証することを進めます。

ここまで到達したい!

少しでも環境に負荷が少ない水田営農技術を実証し、大潟村だけでなく、琵琶湖や霞ヶ浦など湖沼の周りで行われている稲作体系を変えて、日本全体へ環境保全水田営農技術を普及させたいと思っています。

おまけの一言

ICTやロボット技術を農業へ活用し、新しい農業技術を創造しましょう。