秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

I. ホルモン分泌を研究して生体の巧みな調節機構を知る
II. 新規生体イメージングプローブの開発研究     

応用生物科学科 教授 穂坂 正博

今進めていること

1)内分泌細胞(ホルモン分泌細胞)の分泌顆粒(ホルモンを貯蔵する細胞内小器官)形成の研究
2)蛍光コレステロールプローブの開発
3)低酸素病態検出プローブ:イリジウム錯体の開発

少々詳しく言うと・・・

1 ) 内分泌細胞でホルモンを含む分泌顆粒と神経伝達物質を含む神経様小胞が形成されるメカニズムを研究している。内分泌顆粒の形成では、顆粒膜が他のオルガネラ膜よりも高いコレステロール組成をもつこと、この高コレステロールドメインに顆粒内タンパク質が結合することから、私は分泌顆粒が形成されるトランスゴルジネットワーク膜に高コレステロールドメインが形成され、そこにコレステロール結合顆粒局在タンパク質が集まり、主にセクレトグラニンIII(ホルモンを顆粒に運ぶタンパク質)を介してホルモン等が集積すると考えています。

2) 細胞内コレステロール輸送を可視化するプローブ、低酸素環境で発光するプ ローブを開発している。コレステロール可視化プローブとしては、コレステロール分子の側鎖に蛍光団を付加し、適宜発光を高める元素を導入して蛍光を強めている。本研究で用いた蛍光団は抗体でも検出可能なので固定組織、細胞でも細胞内コレステロール分布を調べることができる。

3) 生体の低酸素環境で発光するプローブとしては、有機EL素材イリジウム錯体を利用している。イリジウム錯体はリン光を発し、リン光は酸素消光(Oxygen quenching)を示すので、常酸素圧では発光せず、低酸素圧で発光を観察できる。我々はがん組織でイリジウム錯体が発光するメカニズムの研究とプローブの改良を行っている。

更に詳しく;
http://www.akita-pu.ac.jp/bioresource/dbt/molb/mhosaka/     

ここまで到達したい!

1)内分泌細胞のホルモンと神経伝達物質の分泌機構の解明はホルモンによる遠隔臓器への情報伝達機構、ホルモン異常に起因する病気の解明に大きく寄与すると考えています。
2)&3) 現在は実用化に向けてプローブの改良、検出モデルの提案、安全性の検証を行っています。本研究で開発されるプローブとその投与技術は国民の健康維持に大きく寄与すると期待して研究を行っています。

おまけの一言

私どもの研究、新たな共同研究スタートに興味のある方々どうかお声をかけてください。お待ちしております。