秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

壊れない建物から揺れない建物へ
〜スマートストラクチャの研究〜

建築環境システム学科 准教授 菅野 秀人

今進めていること

建物の揺れの状態に応じて、振動エネルギーを吸収するダンパーの特性を制御して、より効率的な振動制御を行うセミアクティブ制震(振)システムを開発している。

少々詳しく言うと・・・

振動制御デバイスとして、地場が作用するとその粘度が増減する磁気粘性流体(MR流体)という機能性流体を作動油としたオイルダンパー(MRダンパー)の開発、ならびに建物の振動エネルギー応答に着目したセミアクティブ制御則の検討を行っている。

ここまで到達したい!

MRダンパーの利用によって、これまでにない履歴エネルギー吸収形状の可能性が広がっている。
外乱の種類やレベルの変化に応じて構造特性が最適化されるような自己適応構造を目指したい。

おまけの一言

建物を取り巻く振動要因には様々なものがある。
大地震や台風などは建物の安全性に影響を及ぼし、交通振動や建設工事などに伴う振動は居住性に影響を及ぼす。近年では、比較的遠方の地震で、揺れは小さいがゆっくりと長時間揺れる長周期地震動による建物の被害なども報告されている。