秋田県立大学 地域連携・研究推進センターHOME研究紹介

木質廃材の有効活用
― 木を溶かして使う ―

木材高度加工研究所 教授 栗本 康司

今進めていること

高速道路等の建設現場から排出される抜根材の様な廃木材を有効に活用するため「木を溶かして使う」技術を応用したリサイクル製品の開発を進めています。

少々詳しく言うと・・・

木材にある種の有機化合物と触媒を加えて150〜200度で加熱すると、固体であった木材のほとんど全てを液状の物質に変えることができます。この液体の外観はまっ黒で、かなり粘度が高いのですが、他の薬品と上手く調合してやると合板の接着剤や椅子のクッション材などの原料として使うことができます。

ここまで到達したい!

「木を溶かして使う」ことは、歴史的には古い技術ですが、新しい視点を入れることで環境負荷の低減に貢献できる可能性があります。持続可能な発展に寄与する産業の創出につなげたいと願っています。

おまけの一言

木質廃材には、石や土砂等の異物が含まれていることがあり、リサイクルの阻害要因になっています。現在進めている研究は、これらを分別することなくそのまま原料として利用することができます。今まで困っていた素材が、ちょっとしたきっかけで有用な資源になるかもしれません。