高校生建築提案コンテスト2008講評

高校生建築提案コンテスト2008

「夏を涼しく過ごすための空間」講評

 

【コンテスト総評】

 

今回の建築提案コンテストでは、全国から65点もの多くの応募をいただきました。まずは、これだけたくさんの作品を提案していただいた高校生の皆様ならびに、本コンテスト企画にご理解下さった教諭の方々に深く感謝の意を表します。

 

“夏を涼しく過ごす”知恵には、私たちが祖先から受け継いだものに多くを見出すことができます。現代の生活においても、これらの知恵を生かした工夫により涼を得ることが期待できます。応募いただいた提案には、このような昔ながらの知恵を再評価するものが多く見られましたが、現代の建築空間や私たちの生活へどのように適用するのかについての踏み込んだアイディアの提案までには至っていませんでした。しかしながら、このようなアプローチはたいへん意義深く、ユニークな視点や発想が生まれる可能性を秘めているため、今後の展開に期待したいと思います。

 

提案作品には、自らの実体験の中から見出したアイディアを検証したものや、建築的アイディアとして完成度が高いもの、実現の可能性は低くともアイディアとして魅力あるものなど、高く評価された作品が見られました。これらの作品では、“夏を涼しく過ごす”ことを身近なこととして捉えた上で具体的な提案がなされている点で、建築の可能性を示してくれたと思います。

 

今回のコンテストを通じて、建築的な工夫による質の高い空間創出の可能性について考えていただければ幸いです。今後の皆様のますますのご活躍を期待します。

 

【参考サイト】

 

 

秋田県立大学本荘キャンパス

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