国際共同研究チームの論文が国際学術誌「Ecology Letters」に掲載されました

 生物資源科学部生物環境科学科の星崎 和彦 教授(森林科学研究室[専門分野:森林科学、生態学])らの国際共同研究チーム(日本を含む米国、フランス、パナマ、チリなど18か国の研究者が参加)は、世界251箇所の種子生産に関する長期観測を統合したデータを使い、これまで正確な推定が難しかった樹木個体の種子生産量と気候帯との関係を748種15万本について解析、その成果が生態学分野の国際学術専門誌「Ecology Letters」に掲載されました。

★プレスリリース資料
「熱帯の樹木は種子生産により多くの資源を投資する(令和4年6月16日付け) 」 
 
★掲載論文
表題:Globally, tree fecundity exceeds productivity gradients.
雑誌:Ecology Letters
論文掲載ページ DOI: http://dx.doi.org/10.1111/ele.14012
Volume25, Issue6 June, 2022 Pages 1471-1482

★星崎 和彦 教授のコメント
熱帯林には多種多様な動物が生息しており、種子を利用する種類も温帯や亜寒帯と比べて多種多様です。今回の結果は、こうした生物間の相互作用の歴史の結果だともいえます。今後、気候変動にともなって樹木の成長や結実、ひいては生態系にどのような影響が現れるかを調べていく上でも、今回の研究は非常に有用です。