本学学生が日本水環境学会で年会学生ポスター賞(ライオン賞)を受賞しました

 令和4年3月16日~18日にオンライン形式により開催された、日本水環境学会第56回年会において、大学院・生物資源科学研究科1年の最上 華帆 さん(発表当時、生物環境科学科4年生/生態工学研究室)が「年会学生ポスター発表特別賞(ライオン賞)」を受賞しました。

 最上さんは、指導教員の 渡邊 美穂 助教の指導の下、直向きに熱意を持ち続け、コツコツと研究に取り組んだ結果、本賞の受賞に繋がりました。表彰者は最上さんを含めて17名で、プレゼンテーションや優れた研究成果として高く評価されました。

★研究発表タイトル・発表者
「秋田県内の油田からの嫌気性原油成分分解微生物の探索と培養系の構築」
 最上華帆 渡邊美穂 岡野邦宏 宮田直幸

★研究概要
 東北地方の日本海側は国内有数の原油産出地域であり、中でも秋田県は主要な原油産地として知られています。原油は人類にとって不可欠な資源である一方で、人為的要因や自然的要因で流出した原油が生態系に悪影響を及ぼしてしまいます。特に無酸素環境となる地下環境での原油除去は困難であるため、無酸素環境で原油成分を分解する嫌気性微生物の利用技術の適用が有効であると考えています。そこで本研究では、秋田県内の油田を対象として無酸素環境下における新規原油成分分解微生物の探索と培養系の構築を目的としました。硫酸イオンを硫化物に還元する硫酸還元細菌の中には無酸素環境下で石油系炭化水素を分解できるものもいるため、硫酸還元細菌の働きに着目し、培養系を構築する際に硫化水素の生成を指標として原油成分の分解を追跡しました。

★受賞した最上さんのコメント
 この度は、「日本水環境学会第56回年会」において、年会学生ポスター賞(ライオン賞)を受賞することができ、大変嬉しく思います。同時に、指導教員である渡邊美穂先生や生態工学研究室の皆様、本学会運営に携わったすべての方々に厚く御礼申し上げます。本大会はオンラインでの開催であったため、議論の時間が限られている中での発表となり少々心残りがありますがそのような状況下で賞を頂けたことはとても嬉しく思います。今後は対面での学会にて熱い討論を繰り広げられるように、より一層研究に励み、自分を高めていきます!!!
 

 


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