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生物資源科学部 アグリビジネス学科

ファイル1 生物資源科学部 アグリビジネス学科
教授 津田 渉(ツダワタル)
農業農村マネージメントグループ
園芸作経営プロジェクト

研究内容

  1. 米及び野菜の産地マーケティングの現代的展開に関する研究
  2. 構造転換期にある稲作を中心とした我が国土地利用型農業の企業形態に関する研究

1.は特に、秋田県農業の課題、アグリ科の教育活動に直結する課題です。これからの日本農業・秋田農業を見通すと、消費者・関連産業との提携に裏付けられた産地の活動がきわめて重要です。秋田においてそれをどのように進めていくのかについて研究しています

2.水田農業において、伝統的な家族経営(農家)によるものづくり(こめづくり等)が大きく変わろうとしています。これは、なにも国の政策によるものばかりではなく、日本の農業の歴史的な転換が進み始めているのだといえます。では、今後はどんな経営が成立していくのか、この点について、秋田に密着しながら研究しています。

研究に欠かせない愛用品

システム手帳、メモ帳、フィールドノート

システム手帳、メモ帳、フィールドノート

我々、社会科学系、特に、現場での実態調査を重視する領域では、聞いたことをメモに取る、「はっ」と考えついたことをメモにしておくという作業の地道な積み重ねが大切です。それを研究室に持ち帰って、科学的に再整理し、論理的に組み立てて、これまでの研究蓄積に照らしながら、現実を踏まえた新たな研究成果として発表するわけです。


01.今の研究に取り組むことになったきっかけは?

1.のテーマは、2.のテーマの研究を進めていく過程で、現代の日本の農業経営にとって、きわめて重要な課題だと気がつき、同時並行的に取り組まなければならない、と考えたからです。

2.のテーマは、実は大学院の修士論文以来、形を変えながら継続してきたものです。出発点は、日本の稲作農業の生産力のあり方、それを土台とした経営間競争のあり方の研究でした。では、こうした生産力や競争を実際に行っている経営は今後どのようになっていくのか、さらに、経営を成り立たせている農村地域はどのように変わろうとしているか、これらをより総合的に研究しないと、21世紀の日本の農業の進むべき道は見えてこないのではないか、と考え、現在のテーマになりました。

02.研究の楽しさ、やりがいは?

若いときは、社会の仕組みが読めてくることでした、次は、研究者集団(学会等)の中で、新しい理論的前進がある研究だと認められることでした。いまは、恥ずかしさを棚上げしていえば、現場で努力している経営者や行政マン、農協マンなどの皆さんに、これならなんとか実現できそうなことですね、と実際に使ってもらえる考え方、システム、物事の方向性などを示すことができたとき、あるいは、消費者の皆さんに農業と食べ物はほんとうによくよく考えていかないとね、といわれるようなお話や研究発表ができたときです。

03.学生時代の思い出は?

サークルや友人との出会いなどいろいろありすぎて困ります。でも、いまとなって考えれば、学生時代にモラトリアムを重ねながらも、自分がやりたいと考えたことと職業がうまく一致して、生活も仕事も上手に組み合わせて生きていけるような見通しを持つまで、あきらめなかったことでしょうか。日本でできるもっとも長い期間の学生生活を送らせてくれた両親には、やはり感謝しています。