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平成28年度入学式を執り行いました

2016-04-06

平成28年度入学式を執り行いました

 

 

 4月6日(水)に秋田キャンパス講堂にて、平成28年度秋田県立大学入学式が執り行われ、学部生405名、大学院生86名が入学を許可されました。

 

 小間篤学長は式辞の中で、本年から開始する「あきた地域学課程」について触れ、「地域の問題に目を向けると同時に、世界の状況も意識した、いわゆるグローカル視点を持つ人材の養成を目指します」と式辞を述べました。続いて来賓祝辞として、佐竹敬久秋田県知事ならびに近藤健一郎秋田県議会副議長よりご祝辞をいただきました。

 

 また新入生を代表して、システム科学技術学部 電子情報システム学科の奥山拓実さんが「先輩たちとともに本学の無限の可能性を切りひらいていきます」と力強く宣誓すると、在学生代表の生物資源科学部 生物環境科学科の木村健さんが「才能はときに自分を裏切ることもありますが、努力で培った知識や技術は自分を支える力となります。目標を持って有意義な大学生活を送ってください」と歓迎の言葉を述べました。

 

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 【入学式の様子】

【入学生代表宣誓】 

 

 

【学長式辞全文】


 秋田県立大学に入学された皆さん、おめでとうございます。秋田県立大学の教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎致します。また、皆さんのご家族はじめご関係の皆さまにも、心からお祝いを申し上げます。


 秋田県立大学は、21世紀を担う次代の人材育成と、秋田県の持続的発展に貢献することを理念として、1999年に創立され、本年で開学18年目を迎えました。この間に本学を卒業した卒業生総数は約6000名になり、現在さまざまな分野で活躍しています。今日から本学で大学生活を始められる皆さんに、本学が目指している教育の特徴のいくつかをお話ししておきたいと思います。これから大学生活を始められる皆さんには、まず自分が得意とするところはどこなのか、また将来自分がどのような分野で活躍する人材になりたいのかをよく見極めるところから始めていただきたいと思います。その一助として、本学では、それぞれの専門分野の最先端の状況を分かりやすく知ってもらうための導入科目を1年次からいくつか用意しています。これらを活用して自分が進みたい方向を見定め、大学が種々用意している講義科目の中から、自分の将来に必要と思われる科目を自ら選んで、主体的に学修して下さい。目的を持って学修すれば、受動的に講義を受ける場合に比べ、はるかに速く、かつ深く学修内容を身につけることが可能になるはずです。


 さて最近、わが国並びにわが国を取り巻く世界の状況は、かつて無いほど大きくかつ急速に変わりつつあります。皆さんも経験されていると思いますが、スマートフォンを利用した種々の通信手段の進展は、人と人との間のコミュニケーションのあり方や人と人のつながりを大きく変え、家族、友人、知人といった人間社会に大きな変革をもたらしつつあります。産業界においても、良い製品を大量に安価に生産し、世界中に輸出して利益を上げるという、20世紀型のビジネスモデルが、日本を始めとする先進国ではもはや通用しなくなってきました。替わって、IoTと呼ばれるインターネットに接続した製造システムにより少量多品種の製品を製造し、多様な要求に応える仕組みなどが世界中で模索され始めています。更には聞かれた方も多いと思いますが、先日世界的な囲碁の名人に、人工知能が勝つというニュースが世界を駆け巡りました。この勢いで人工知能が深化していくと、自動運転やニュース解説と言った、従来人間にしかできないと思われていたことを、人間に替わって次々と人工知能ができるようになり、近い将来われわれの働き先の4割近くが人工知能に取って代わられる可能性すらあるという、大変ショッキングな予想も現実味を帯びてきました。このように状況が大きくめまぐるしく変わっていく社会においては、問題の本質を正しく捉え、従来の考え方にとらわれることなく柔軟に考え、課題を適切に解決していく人材が特に必要とされます。秋田県立大学では、建学以来、自ら問題を発見し、その解決策を考えるような、自主性、積極性のある人材を育てる教育に特に力を入れてきました。皆さんの自主的活動を奨励する仕組みの一つとして、新入生と2年生に対し「学生自主研究制度」が用意されています。この制度では、学生自身が研究テーマを決め、グループを組織し、計画を立てて自分がやりたい研究を行います。大学は、実験スペースや機材、そして研究資金を交付して、学生諸君の自主研究をバックアップします。当然、必要なアドバイスを、指導教員から受けられるようになっています。「自主研究」は選択科目ですが、年々選択する人が増え、最近では6割近くの人が選択しています。また更に意欲ある諸君に向けて、3年次に、「アドバンスト自主研究」も用意してありますので、受講を考えて欲しいと思います。


 諸君が入学する今年からもう一つ新しいカリキュラムが始まります。近年わが国は少子高齢化時代に入り、特に地方での人口減少が深刻な問題となり、地方創生が国の重要政策の一つに入れられました。教育面からの地方創生を目的とした文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」に、昨年本学は、秋田大学などと共同で応募し、採択されました。この事業の中で、本学では、課題発見、課題解決能力を身につける教育の一環として、地域の課題に目を向け、その解決法を考える「あきた地域学課程」を本年から開始します。秋田県は少子高齢化の先行県ですが、地域産業・農業にイノベーションをもたらすことにより、雇用の拡大を図り、若年人口の定着をもたらす仕組みを、地元の自治体とも協力しつつ、教員・学生が一緒になって考えていこうとするものです。このカリキュラムを通し、卒業後地域で活躍する人材が増えることを期待していますが、同時にこのプログラムでみがいた能力を、日本全国あるいは世界で活躍する上でも生かしてもらうことを期待しています。すなわち、地域の問題に目を向けると同時に、世界の状況も意識した、いわゆるグローカル視点を持つ人材の養成を目指します。


 最後に大学院のことに少し触れておきたいと思います。本学のような理系の大学においては、学部卒業後に大学院に進学して、修士課程以上を修了することが、求められるようになってきました。それは、専門分野の深化により、専門性を十分身につけるには、学部の4年間の教育だけでは足りなくなってきているためですが、前述したような社会の大きな変化に柔軟に対処できる能力を大学院で十分身につけて欲しいという思いもあります。皆さんの先輩たちの多くが、大学院を修了することにより、学部卒の場合に比べ、より専門性を生かせる上級の職種に就いて、さまざまな分野で活躍しています。ぜひ大学院進学のことも選択肢に入れて、1年生の時から大学生活全体の設計を心がけて下さい。


 秋田県立大学でのこれからの4年間が、皆さんにとって大変実りのある4年間になることを心から祈念して、式辞と致します。

 

秋田県立大学長 小間篤

 

 

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