卒業研究発表会を実施しました

卒業研究発表会を実施しました
-電子情報システム学科-

 

 システム科学技術学部では、毎年2月に大学生活の集大成である「卒業研究発表会」を実施しています。卒業研究発表会では、4年生が1年間にわたり研究室で取り組んだ各自の研究の成果を発表します。電子情報システム学科では今年度、2月10日と12日に実施しました。

 

 笠井湧太さん(先進物性デバイスグループ)が行った研究「ハイブリッド配向液晶セルによる簡便な偏光画像計測法の開発」では、画像計測用として新たに開発した液晶素子とCCDカメラを組み合わせることで、試料を透過した光の空間的な変化を簡単に測定できることを示しました。そのうえで、測定試料として透明なアクリルケースを用いたとき、アクリル内部の屈折率や分子の並び方の空間的な変化の様子が可視化できることが分かったとの報告がありました。
 また、高橋由樹さん(メディア情報グループ)は「機械学習によるリアルタイム車道横断補助システムの検討」という研究について報告しました。高橋さんは、動画の画像から車両を検出し歩行者と車両の距離と速度を推定したうえで、歩行者が道路を横断するのに必要な時間が、車両が歩行者に接近するまでにかかる時間より短い場合に警告を発するシステムを構築しました。

 

 発表後には、教員や参加学生との間で熱心な質疑が交わされました。発表者も質問への回答を通して、より自身の研究に関する理解と見識を深めることが出来たようです。

 

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【笠井さんの発表より】

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【高橋さんの発表より】