定例観察会は地衣類に興味をお持ちの方ですでに初級観察会にご参加頂いた方を主な対象にしています.ただし、初級者の方の参加も歓迎します.日本各地の名所旧跡を巡って地衣類を観察し,地衣類の専門的な事柄を勉強する集まりです.地衣類に興味をお持ちの方で,身近な観察場所がありましたら,是非該当地区世話人まで御連絡下さい.


第11回 富山県立山(2001.9.8) 第11回観察会は初めて標高3000mを越えた.小峰・原・山本(秋田県大)は雨混じり強い風の中、室堂高原を早朝出発し,一の越経由で雄山を目指した.雄山で一旦休憩し,標高3015mの大汝山に立った.その間,高山特有の地衣類の数々,チズゴケ,ハイマツゴケ,ナギナタゴケ,コガネトコブシゴケ,コガネキノリ,ムシゴケ,ミヤマキゴケ,アワモチゴケなどを観察することができた.
第10回 岐阜県飛騨温泉郷(2000.5.27-28)
第10回観察会は飛騨を訪れた.宮脇(佐賀大),佐久間(茨城県岩間町),安斉・大石(川崎市),中村(横浜国大),松本(神戸市渚中),坂東(システム環境コンサルタント)に世話人の高萩・木下・山本と今回の幹事である濱田(大阪市環境研)のあわせて11氏が関西だけでなく九州・関東から集まった.宮脇氏を講師に上宝村大坂峠ではウメノキゴケ類などを,また翌日の新穂高温泉ではバンダイキノリなど多くの地衣類を観察することができた.夜は濱田邸で久しぶりに地衣類を肴に談笑した.
第9回 秋田県男鹿半島(1999.10.6) 東北の地で初めての観察会には,植物学会大会地衣類シンポジウムの流れを受けて,吉村(高知学園短大),高橋(明治薬大),濱田(大阪市環研),原(奈良先端科学技術大学院大学),小峰・山本(秋田県立大学)の6氏が参加して男鹿半島で開催された.秋晴れの中,快適なドライブを楽しみながら,寒風山から眞山神社,八望台,入道崎のコースでモジゴケやチャシブゴケなど数少ない地衣を観察した.寒風山では八郎潟残存湖や日本海の壮大な景色をながめ,また入道崎では名物のウニ丼に舌鼓を打った.最後に今春開設の県立大学秋田キャンパスに立ち寄り,山本が担当する次世代生物生産システム学研究室を含め,各種の設備を見学した.
第8回 長野県入笠山(1999.9.11-12)
第8回観察会は初めて関西を離れて南アルプスを訪れた.吉村(高知学園短大),高橋(明治薬大),佐久間(茨城県岩間町),安斉・大石(川崎市),濱田(大阪市環境研),松本(神戸市渚中),渡辺(近畿大農),原田(千葉県立中央博物館),中嶌(久留米高専),坂東(システム環境コンサルタント),大唐(箕面市),出川(神奈川県立星と地球博物館),原(奈良先端科学技術大学院大学)に世話人として高萩・木下・山本のあわせて17氏が関西だけでなく九州・四国・関東から集まった.原田氏を講師にカラマツからカーテンのように垂れ下がるナガサルオガセや切り通しに群生するヒロハセンニンゴケや清流のカワイワタケなど多くの地衣類を堪能することできた.また,ニュウガサウメノキゴケなどの珍種も確認できた.
第7回 大阪府生駒山(1998.10.24)
第7回観察会は,安斉・大石(川崎市),濱田(大阪市環境研),杉山(大阪府教育センター),畑中(曙川中),松本(神戸市渚中),藤田(日本ペイント),坂東(システム環境コンサルタント),栫(京大理学部学生)に世話人として高萩,木下,山本のあわせて12氏が集まった.濱田氏を講師にナミガタウメノキゴケ,キウメノキゴケやモジゴケなど大気汚染の少ない環境に生息する地衣類が観察された帝塚山児童公園(奈良市)を皮切りに,生駒山を越えてコフキジリナリアが主な枚岡公園(東大阪市),ファエオフィスキア・リンバータが主な瓢箪山公園(東大阪市),レプラリアが主な生玉公園(大阪市)と都心に近づくにつれて,大気汚染に適応して生息する地衣類の種類が変わっていくことが観察でき,大気汚染状況が実感できた.
第6回 滋賀県伊吹山(1998.5.25)
第6回観察会は,京大組とその他の組が集合場所のJR関ヶ原駅で待ち合わせできなかったという観察会始まって以来のアクシデントに見舞われた中,開催された.京都大学・農から高萩(八尾中),田(中国留学生),遠藤・豊田・左海・高林・長井,その他組として,佐久間(茨城県岩間町),山本,木下,藤田(日本ペイント),大唐(箕面市),小山(明石市),坂東(システム環境コンサルタント)のあわせて14氏が集まった.幸いにも頂上でのランデプーに成功し,上天気の中,石灰岩に着生する固着地衣類やお花畑に広がるツメゴケ群落を観察することができた.
第5回 和歌山県串本町橋杭岩(1997.11.30)
第5回観察会は,前日の暴風波浪注意報下とは打ってかわった上天気の中,関西地衣類観察会と南紀生物の会の合同で開催された.関西地衣類観察会から,佐久間(茨城県岩間町),高萩(大阪府八尾中),山本・木下(日本ペイント),久保(大阪府大),南紀生物の会から,大唐(箕面市),小山(明石市),土永夫妻(田辺市),永田(和歌山県串本町),山本(和歌山県上富田町)のあわせて11氏が集まった.本州最南端の吉野熊野国立公園の景勝地の一つである串本町橋杭岩の弁天岩で,海岸に生息する地衣類を観察した.中でもハマカラチゴケとイソカラタチゴケの群生は見事であった.また,潮間帯に生息する二種類のアナツブゴケのドーム型子器をまるで宝探しのようにルーペを片手に探し求め,楽しいひとときを過ごした.
第4回 奈良県大台ヶ原(1997.5.10)
第4回観察会には,高知から特別ゲストとして吉村先生(高知学園短大),東京から大橋・陸田(雑誌「サライ」取材部),高萩(大阪府八尾中),濱田(大阪市環境研),中屋敷・乾澤(神戸大),久保(大阪府大),土永夫妻(田辺市),山本(和歌山県上富田町),山本・安藤・木下・藤田(日本ペイント)の15氏が集まった.近畿の尾根の一つであり,日本有数の多雨地帯である大台ヶ原の中で西大台のコスナ谷〜川上辻〜安心橋を散策した.吉村先生から地衣類の分類の初歩的なお話と,新秘密兵器である携帯型の双眼実体顕微鏡の紹介を受けた.西大台は,主峰日出ヶ岳のある東大台と比べて湿潤度が高く,地衣も豊富で,落葉広葉樹林帯から針葉樹林帯に生息する地衣類,カムリゴケ,エビラゴケ,モジゴケ,ツメゴケなどが観察できた.第4回の定例観察会は,小学館発行の雑誌「サライ」7月号にこけ特集の中で紹介された.
第3回 奈良県吉野山(1996.10.26)
第3回観察会には,東京から阿部・加藤(雑誌「ビーパル」編集部),山本,木下,坂東の5氏が集まった.地衣類の紹介記事を雑誌に掲載するとのことで,標高約800mの奥千本の西行庵,金峰神社から標高約400mの近鉄吉野駅まで4時間散策しながら,サルオガセ,キゴケ,ハナゴケ,ウメノキゴケなど地衣類の説明や写真撮影を行った.第3回の定例観察会は,小学館発行のアウトドアマガジン「BE-PAL」2月号に紹介された.
第2回 京都市右京区高雄(1996.5.11)
第2回観察会には,大橋(東京在住写真家),山本・木下(日本ペイント),高萩(大阪府八尾中),坂東(近畿大農),中屋敷・乾澤(神戸大農)の7氏が集った.大橋氏から地衣の写真撮影の苦労話を聞きながら,錦雲渓に沿う東海自然歩道を4時間散策し,地衣類の初歩的な鑑別法を勉強した.京都市内中心部からバスで1時間足らずの距離ながら,ツメゴケ,カブトゴケ,ハナゴケ,サルオガセなど多くの地衣が見つけられる高雄は,秋の紅葉の頃を除けば,静かに地衣観察を楽しむ場所でもある.
第1回 和歌山県高野山(1995.10.28)第1回観察会は,第1回地衣類研究会大会の観察会(1972)が開催された由緒ある高野山に,樋口,山本,木下(日本ペイント),高萩(兵庫教育大),坂東,山田(近畿大農),中屋敷(神戸大農)の7氏が集まった.初めて地衣類を見る人もいるので,初歩的な地衣類の見方を中心に,奥の院参道から奥の院裏の原生林までを散策した.一番の見ものは高野山他3箇所でしか採取されていない珍種ツブミゴケで,個体数は減少しているものの全員がその存在を確認できた.
