初級観察会のお知らせ

初級観察会は地衣類の初心者を対象に日本各地区の名所旧跡の地衣類を観察し,地衣類と蘚苔類の区別をはじめ,地衣類の基本的な事柄を勉強する集まりです.地衣類に興味をお持ちの方で,身近な観察場所がありましたら,是非該当地区世話人まで御連絡下さい.

【世話人】
山本好和(代表)
小峰正史,原 光二郎(東北・北海道地区)
木下靖浩,安斉唯夫(関東・中部地区)
高萩敏和坂東 誠 (関西・中国・四国・九州地区)


####### 開催の予定 #######

約1ヶ月前にHP上で詳細をお知らせします

中国地区第2回初級観察会 のおしらせ

日時:2004年3月28日(日) 場所:広島県宮島−厳島神社にお参りし,地衣類の保全祈願と同時に地衣類を観察します.
行程 13:30 宮島口のJR連絡船乗り場集合
    14:00 下船して厳島神社参道にて地衣類観察,厳島神社をお参りします.
    16:00 現地解散
幹事:山本好和 参加ご希望の方は幹事までご連絡下さい.

関西地区第19回初級観察会 のおしらせ

日時:2004年4月3日(土) 場所:滋賀県彦根城−井伊家の居城である彦根城に登り,地衣類を観察します.
幹事:山本好和 参加ご希望の方は幹事までご連絡下さい.

九州地区第2回初級観察会 のおしらせ

日時:2004年4月24日(土) 場所:佐賀県黒髪山−佐賀県の雄峰である黒髪山に登り,地衣類を観察します.
幹事:山本好和 参加ご希望の方は幹事までご連絡下さい.

関西区第20回初級観察会 のおしらせ

日時:2004年5月1日(土) 場所:和歌山県紀三井寺−紀三井寺にお参りし,地衣類の保全祈願と同時に地衣類を観察します.
幹事:山本好和 参加ご希望の方は幹事までご連絡下さい.

中部地区第3回初級観察会 のおしらせ

日時:2004年5月2日(日) 場所:愛知県香嵐渓−新緑の香嵐渓を再度訪ね,地衣類を観察します.
幹事:山本好和 参加ご希望の方は幹事までご連絡下さい.

九州地区第3回初級観察会 のおしらせ

日時:2004年5月29日(土) 場所:長崎県稲佐山−初めて初級観察会で長崎県を訪ね,地衣類を観察します.
幹事:山本好和 参加ご希望の方は幹事までご連絡下さい.


北海道地区初級観察会

第1回 苫小牧市支笏湖(2003.5.31)

北海道での初めての観察会は霧雨に煙る支笏湖で開催された.韓国から金氏,札幌から志田氏と幹事山本の3名のみではあったが,支笏湖畔の公園で約2時間充分な説明を費やし,樹幹のアンチゴケ類,カブトゴケ類,ウチキウメノキゴケ類,カラクサゴケ類など葉状地衣,モジゴケ類やトリハダゴケ類,チャシブゴケ類など痂状地衣を観察することができた.
行程 13:00 支笏湖バス停集合,湖畔で地衣類観察
    15:45 支笏湖バス停解散
注 ・JR札幌10:40発 南千歳11:12着,中央バス支笏湖行11:34発 支笏湖12:22着
   ・中央バス千歳空港行15:45発 南千歳16:28着,JR南千歳16:37発 札幌17:10着


東北地区初級観察会

第11回 秋田県田沢湖(2003.10.25)

第11回には,秋田県大の卒業生(浅利),院生・学生(加藤・藤原・阿部)4名と幹事である小峰,世話人山本(秋田県大)の総勢6氏が参加した.テキスト「木毛」ウォッチングの手引き「東北の地衣類T−田沢湖の地衣類」を片手に田沢湖畔を巡った.天気予報では雨だったが,観察会中は秋晴れで紅葉が大変きれいであった.望遠は紅葉,マクロで地衣類とそれぞれ観察に忙しい時を過ごした.
行程
11:30 JR田沢湖駅集合
12:00 昼食後,県民の森,社,潟尻と田沢湖を巡って地衣類観察
15:30 JR田沢湖駅着,解散

第10回 秋田県森吉山(2003.6.7)

第10回には,NHK秋田放送局の河原氏ら3名と秋田県大学生(黒木・嵯峨・堀米・小松・高橋・齋藤・菅・武井・阿部・伊東)10名と幹事である小峰・原,世話人山本(秋田県大)の総勢16氏が参加した.森吉山北麓の妖精の森を散策し,ブナ樹幹に着生するヨロイゴケやダイダイゴケ,ヘリトリツメゴケなどを観察した.なお,本観察会は6月13日のNHK秋田放送で放映された.
行程
 9:00 県立大学秋田キャンパス駐車場集合
 10:00 R285 上小阿仁道の駅
 11:00 森吉山妖精の森着,昼食をはさんで地衣類観察
 15:00 森吉山妖精の森発
 17:00 県立大学秋田キャンパス駐車場解散

第9回 秋田県秋田八幡平(2002.9.28)

第9回には,仙台から大江,宮古から角田(植物防疫所宮古出張所)に秋田県大教員の渡辺,秋田県大学生(阿部・伊東・植竹・藤原)4名と幹事である小峰・原,世話人山本(秋田県大)の10氏が参加した.秋田県,岩手県の県境に広がる八幡平の秋田県側にある大沼の周囲を散策しながら地衣類を観察した.あいにくの雨の中,ブナ樹幹のアンチゴケ,カブトゴケなどや針葉樹に着生するアワビゴケやキノリ類を観察することができた.

第8回 秋田県栗駒山(2002.6.8)

第8回には,東京から小山内・米内山(都立航空高専),仙台から大江,福島から小林夫妻に秋田県大教職員の今野・豊田・田村・渡辺,秋田県大学生(阿部ちひろ・阿部洋子・石川・伊東・植竹・浦野・小田嶋・加藤・倉澤・黒木・嵯峨・藤井・藤原・村井・和久井)15名と幹事である小峰・原,世話人山本(秋田県大)の23氏が参加した.秋田県,宮城県,岩手県の3県の県境にそびえる栗駒山のふところに抱かれた須川湖の周囲を散策しながら地衣類を観察した.6月とは思えないほどの暑さで大変だったが,ブナ樹幹にはウラミゴケやセンシゴケ,アンチゴケ,カブトゴケなどを観察することができた.

第7回 宮城県仙台青葉城趾(2001.10.6)

第7回には,小山内,小林,大江と幹事である山本(秋田県大)の4氏が参加し,仙台市街を望む青葉城趾で開催された.伊達政宗公の像を起点に,護国神社など青葉山公園内の樹木や岩に着生するモジゴケ,コフキジリナリア,キウメノキゴケ,ウメノキゴケ,ヘリトリゴケ,コナイボゴケ,マツゲゴケなどが観察できた.

第6回 青森県白神山地十二湖(2001.10.6)

第6回には,小田嶋・藤原(秋田県大・学生)と幹事である小峰・原,世話人山本(秋田県大)の5氏が参加し,東北地区で初めて青森県を訪れた.白神山地に包まれた十二湖はサファイア色に澄んだ小さな湖が多く、湖を巡りながら地衣類を観察した.ブナ林にはセンシゴケやアンチゴケなどを観察することができた.

第5回 秋田県乳頭温泉(2001.9.2)

第5回には,安斉・大石(ゼルグプランニング),堀内夫妻(盛岡市)に浅利・藤原(秋田県大・学生)と幹事である小峰・原,世話人山本(秋田県大)の9氏が参加した.秋田駒ヶ岳山塊に包まれた乳頭温泉郷の空吹湿原とブナ林と湖を巡りながら地衣類を観察した.ブナ林にはセンシゴケやヨコワサルオガセなどが,空吹湿原にはツメゴケなどが,また源泉付近にはイオウゴケを観察することができた.

第4回 秋田県栗駒山(2001.6.23)

第4回には,小林(福島県船引高校),蓮見(明治薬大・院生)に村松・中村・橋本・早川・上田・藤原・武田(秋田県大・学生)と幹事である小峰・原,世話人山本(秋田県大)の12氏が参加した.秋田県,宮城県,岩手県の3県の県境にそびえる栗駒山の秋田県側の湿原と湖を巡りながら地衣類を観察した.湿原の乾いたところには,コアカミゴケやホグロハナゴケが,ブナの林にはバンダイキノリやカラクサゴケ,須川湖畔のブナの樹幹にはウラミゴケやセンシゴケなどを観察することができた.最後に硫黄の噴煙立ち上がる川原毛地獄を訪ね,イオウゴケの大群落に全員感動した.

第3回 岩手県平泉町中尊寺(2000.10.28)

第3回には,中村(横浜国大),佐藤(茨城県常陸太田市),鈴木(茨城県日立市),樋口(仙台市),小林(福島県船引高校),北村(新潟市)と世話人である山本を加えて7氏が参加した.中尊寺参道入り口に集合し,参道入り口から観察会が始まった.参道を登りながらウメノキゴケ,キウメノキゴケ,ヘリトリゴケ,コアカミゴケ,キゴケ,アカサルオガセ,ダイダイゴケ,ツメゴケ,マタゴケ,モジゴケ,ヘリトリモジゴケなどを樹上,地上あるいは岩上に観察することができた.紅葉の下,たくさんの観光客が行き交う中での観察会も結構注目を浴びて楽しむこともできた.最後に,建物の中ではあったが金色堂の豪華さに感動した.

第2回 秋田県田沢湖(2000.7.15)

第2回は,遠来の中村(横浜国大),鈴木(茨城県日立市)に,村松・中村・橋本・早川・生野・小松・佐野(秋田県大・学生)と幹事である小峰・原・山本(秋田県大)の12氏が参加して田沢湖で開催された.田沢湖を一周しながら,ウメノキゴケ,トリハダゴケ,カブトゴケ,ウラミゴケ,モジゴケ,チャシブゴケ,ダイダイゴケ,ロウソクゴケ,キゴケ,カワホリゴケ,アオキノリ,カラタチゴケなど数多くの地衣類が湖岸の環境に応じて生育しているのを観察した.

第1回 宮城県松島海岸(1999.10.30)

東北の地で初めての初級観察会には,堀内夫妻(盛岡市),佐久間(茨城県岩間町),安斉・大石(ゼルグプランニング),中村(横浜国大)と世話人である山本を加えて7氏が参加した.仙台駅に集合し,仙石線で松島海岸へ,そこで堀内夫妻と合流した.雄島でウメノキゴケやキウメノキゴケ,ネジレバハナゴケ,モジゴケなどを観察した後,ライケンの碑の前で記念撮影した.その後,瑞巌寺境内でアカサルオガセやアカヒゲゴケを観察した.松島はホテルや旅館が建ち並び海岸を埋め尽くすほどだが,けなげに生きる地衣類になぐさめられた.


関東地区初級観察会

第6回 神奈川県箱根やすらぎの森(2002.6.22)

関東での観察会は昨年に続いて箱根ではあるが,芦ノ湖湖畔のやすらぎの森に場所を移して曇天の下で開催された.千葉県博・原田氏を講師に迎え総勢9名で,樹幹や岩上の地衣類を観察した.タカハシウメノキゴケ,クロアシゲジゲジゴケなど多くの葉状地衣,コナアカミゴケなどハナゴケ類,オオキゴケなどのキゴケ類等,低山の地衣類を中心に約30種を観察できた.南方種と思われるイボゴケの仲間と思われる地衣など,太平洋に近い場所であることを実感させられる地衣種もいくつか観察できた.(木下)

第5回 千葉県東金市八鶴湖(2002.5.6)

千葉県東金市で開催された観察会は,少し肌寒い5月6日でした.前回の銚子海岸観察会と同様に,今回も千葉県博主催観察会への便乗開催です.本会経由での参加者は小山内さん,今井さん,加藤さん,木下さん,私と,関西から秋田へ帰る途中の山本好和代表世話人も参加されました.20名を超える参加者は,県博の原田浩先生の先導で八鶴湖の周囲から隣接する丘の上までめぐり,有意義な連休最終日を過ごすことができました.今回は葉状地衣類が多く見られましたが,フェオフィスキア スピネローサやレカノラ キネレオカルネラといった馴染みのない地衣類の紹介もあり.メモだカメラだと相変わらず忙しい1日となりました.皆さん顔なじみが多いので,そのうち写真の品評会でも開くと一層面白いかもしれません.(安斉)

第4回 千葉県銚子海岸(2002.4.14)

潮のひいた春の岩礁で観察会が開かれました.第4回も千葉県立中央博物館主催の行事に便乗しての観察会でした.地衣類観察会経由での参加者6名(三石,加藤,今井,小山内,木下,安斉),総勢16名±のにぎやかな会となりました.前回の大房岬での地衣は海岸とはいっても水面からやや距離がありましたが,今回のフィールドはまさに潮間帯で,フジツボと海藻の間にへばりついている地衣ピレノコレマ等のたくましさには驚きでした.また,少し高い位置のイソクチナワゴケは独特のあやしげなピンク色で岩を染めていました.地衣の中でも相当地味な連中を相手に、皆さんどうしてこんなに熱中できるのか.おそらく,長年にわたる原田先生の努力が千葉県とその周辺に地衣中毒者をひろめているのでしょう.潮風が暑さをやわらげてくれる絶好の条件下で,充分満足させていただいた1日でした.改めて,原田先生に感謝,感謝,といったところです.(安斉)

第3回 千葉県大房岬(2001.12.9)

第3回観察会は,千葉県立中央博物館の観察会に便乗させて頂く形で開催された.原田先生(千葉県立中央博物館)が講師となり,観察会の会員としては小山内(航空高専),大石(ゼルグプランニング),蓮見(明治薬大院生),山本・原(秋田県立大),今井,中村(横浜国大)と幹事の安斉・木下が集った.東京湾に突き出た大房岬の海岸岩上や岬上の公園の木々に着生する地衣類を観察することができた.

第2回 神奈川県箱根強羅温泉(2001.7.1)

関東地区第2回の初級観察会は,箱根強羅温泉で開催され,講師の原田先生(千葉県中央博)を迎えて,関東在住の小山内(航空高専),今井,糸井,志波,藤田,鈴木,福田(NHKエデュケーショナル),前原,本間,貴島と名古屋から守谷に幹事の安斉・大石(ゼルグプランニング),木下(日本ペイント),代表世話人山本の16氏が集った.箱根の森美術館をかわきりに,庭園内のカムリゴケ,ヤマトキゴケ,モミジツメゴケ,ヘリトリゴケなどを,昼食後,強羅付近でトコブシゴケ,センシゴケやウメノキゴケ,キウメノキゴケなどを原田先生の解説を伺いながら観察した。35℃の猛暑ではあったが,箱根の地衣類を堪能できた。

第1回 東京都奥多摩湖畔(2000.4.1)

関東地区での初めての初級観察会は,奥多摩湖で開催され,関東在住の佐久間(茨城県岩間町),安斉・大石(ゼルグプランニング),木下(日本ペイント),中村(横浜国大),朝吹と幹事山本の7氏が集った.折からの大量のスギ花粉の舞う中,花粉症のくしゃみを連発しながら,奥多摩湖畔のサクラ林に着生する地衣類を観察した.ウメノキゴケ,キウメノキゴケ,センシゴケ,ヒモウメノキゴケなどウメノキゴケ科の仲間やモジゴケなどが樹皮にヘリトリゴケなどが岩上に観察できた.またわずかではあったがサルオガセやカラタチゴケの着生も見られた.


中部地区初級観察会

第2回 愛知県香嵐渓(2003.5.5)

中部地区での2年ぶり2回目の初級観察会は,紅葉の名所足助町香嵐渓で開催された.関東から小山内氏,関西から志賀氏,平井氏と幹事の岡田と山本の5氏が集った.樹幹のウメノキゴケ,キウメノキゴケ,マツゲゴケ類,ウチキウメノキゴケ類,ゴンゲンゴケ類,キンブチゴケなど岩上にはヘリトリゴケなど,地上にはツメゴケ類がそれほど大きくないエリアで観察できた.
行程
 11:30 足助町役場集合,昼食後香嵐渓で地衣類観察
 14:45 足助町役場解散
注 ・名鉄新名古屋9:30発 東岡崎10:08着,名鉄バス足助行10:15発 香嵐渓11:21着
   ・名鉄バス東岡崎行香嵐渓14:52発 東岡崎15:58着,名鉄東岡崎16:18発 新名古屋16:55着

第1回 愛知県海上の森(2001.5.6)

中部地区での初めての初級観察会は,愛知万博予定地としてマスメディア上をにぎわせている海上の森で開催され,関東在住の佐久間(茨城県岩間町),安斉・大石(ゼルグプランニング),伊藤(筑波大・学生)に,地元から鈴木(南城中),小林(基礎生物学研),和田と幹事の岡田(築羽小)と山本の9氏が集った.三河東海地区として特殊な植物も認められながらまた里山としての自然を都会近郊に残すここ海上の森で,トゲシバリ,ウメノキゴケ,キウメノキゴケ,センシゴケ,マツゲゴケ,ウチキウメノキゴケ類,ゴンゲンゴケ,ヘリトリゴケなどが観察できた.


関西地区初級観察会

第17回 和歌山県高野山(2003.8.10)

第17回観察会は,第1回観察会と同じ高野山で開催された.河合,清水,志賀,中野,松浦と幹事の高萩と山本の7氏が集った.作成された手引き「近畿の地衣類U高野山の地衣類」をもとに,記載された地衣類を確認し,未記載の地衣類を探索した.新たに,ヤリノホゴケ,ヒメレンゲゴケ,コアカミゴケなどを確認した.
行程
9:00 南海難波駅改札口集合
9:15 高野山行き急行乗車,電車,ケーブルカー,バスを乗り継いで
11:30 高野山奥の院着,昼食をはさんで地衣類観察
15:00 高野山奥の院発,バス,ケーブルカー,電車を乗り継いで
18:00 南海難波駅着,解散

第16回 京都市嵐山公園(2003.3.30)

第16回観察会は,第10回観察会と同じ嵐山で開催された.河合夫妻,武市,鈴木と幹事の高萩と世話人の山本の6氏が集った.観光客や休日散策の人出の中,観察会を行い,前回確認した地衣類を中心にリスト作りを行った.サクラ樹皮上のシラチャウメノキゴケやコフキヂリナリアの大群落は見事であった.

第15回 京都市愛宕山清滝(2003.2.22)

第15回観察会は,第7回観察会と同じ清滝で開催された.河合夫妻,武市,和田,木村と幹事の高萩・坂東と世話人の山本の8氏が集った.今回も前回と同様に雨の中の観察会となり,つくづく地衣類観察会は清滝には見放されている.それでも,多くの地衣類を観察できた.

第14回 相生市羅漢の里(2002.12.24)

第14回観察会は,姫路工大・佐藤先生のお世話で,初めて兵庫県で開催された.安斉(東京都)と姫路工大・小池先生以下学生諸氏12名,世話人の高萩と幹事の佐藤・山本の17氏が集った.相生駅から車で約30分のところにある羅漢の里では,イワカラタチゴケ,ホソカラタチゴケ,コフキカラタチゴケ,コフクレサルオガセ,ウメノキゴケ,ナミガタウメノキゴケ,マツゲゴケ,キウメノキゴケ,トゲシバリ,コアカミゴケ,オリーブトリハダゴケなど里山の地衣類が多数観察でき満足のいくものだった.

第13回 京都市金鈴峡(2002.9.22)

第13回観察会は,佐藤(姫路工大),河合(大阪市),都築(木津町),等々力(大阪大院),鈴木(京都市),幹事の高萩・坂東と世話人の山本の8氏が集った.高雄清滝の錦雲渓の下流である金鈴峡を地衣類を観察しながら下った。途中,ツメゴケ,トゲシバリ,コフクレサルオガセなどが観察できた.保津峡に出てトロッコ列車に乗り嵐山で解散した.

第12回 京都市高雄(2002.4.29)

第12回観察会は,初めて講師として岡本先生(高知大学理学部)をお呼びし,3度目の観察会となる京都高雄で開催された.岡本先生に中道・桜井(奈良女子大付属),河合(大阪市),幹事の高萩・坂東と世話人の山本の7氏が集った.坂東氏作成の地衣リストに基づき,リストに掲載されている地衣を見つけ,またリストにはない地衣を探しと楽しい日々を過ごした.

第11回 大津市比叡山延暦寺(2002.4.7)

第11回観察会は,京都鬼門の地にそびえる比叡山延暦寺で開催された.参加者は小山内(航空高専),都築夫妻(木津町),河合(大阪市),鈴木(常陸太田市),幹事の高萩・坂東と世話人の山本の8氏が集った.あいにくの霧中ではあったが,キウメノキゴケ,キゴケ,ヘリトリゴケ,モジゴケなどが観察できた.最後に根本中堂にお参りし個々祈願した.

第10回 京都市嵐山公園(2001.11.10)

第10回観察会は,初めて講師として原田先生(千葉県立中央博物館)をお呼びし,紅葉狩りの人が集まる観光地の嵐山公園で開催された.小山内(航空高専),安斉(川崎市),中道(奈良女子大付属),遠藤・石崎親子・高林・村上・加藤・池沢(京都大院生命科学)と幹事の高萩・坂東と世話人の山本の13氏が集った.人混みの中ではあったが,多数のウメノキゴケの仲間やレプラゴケ,ヘリトリゴケなどが観察できた.

第9回 和歌山県友ヶ島(2001.8.17)

第9回には紀淡海峡の友ヶ島に,中村(京都大),田中(ナカライテスク),河合一家(大阪市),栫(京都大・院生)と幹事の坂東・山本の8氏が集った.まず海岸の地衣類を観察し,こんなとこにもと感動の連続,次いで島を巡り,河合氏の地衣を食べる虫たちの話を聞いた.ハマカラタチゴケ,ウメノキゴケ,レプラゴケなどが観察できた.

第8回 奈良市奈良公園 (2001.3.31)

第8回には奈良公園に,福田(池田市),松尾夫妻(堺市),都築夫妻(木津町),河合夫妻(大阪市),濱田(大阪市環境研),渡辺(近畿大農),坂東(池田市)に幹事の高萩と山本を加えて13氏が集った.時折ヒョウが降る中,近鉄奈良駅から東大寺,若草山,春日大社に至る奈良公園内を主に樹上に着生する地衣類を観察した.ウメノキゴケ,ナミガタウメノキゴケ,キウメノキゴケ,マツゲゴケ,オオマツゲゴケ,モジゴケ,ハクテンゴケ,トゲハクテンゴケ,キウラゲジゲジゴケ,アカハラムカデゴケ,コフキジリナリア,コナイボゴケなどが確認できた.
第7回 京都市右京区愛宕山清滝 (2000.9.30)

第7回には京都市右京区愛宕山の入り口清滝に,高林・村上(京都大院生),木村(高槻市),松尾夫妻(堺市),都築夫妻(木津町),河合(大阪市)に幹事山本を加えて9氏が集った.観察会初めての雨の中,清滝バス停から空也滝までの往復の間,岩上のヘリトリゴケ,ニクイボゴケ,イワモジゴケ,ツメゴケや樹幹上ウメノキゴケ,キウメノキゴケ,マツゲゴケ,モジゴケなどが観察できた.初めての参加者が過半だったので,「こけ」のいわれから地衣類と蘚苔類の区別の仕方,緑藻を共生藻とする地衣類と藍藻を共生藻とする地衣類の違い,地衣類の形態の違いなどについて説明が行われた.
第6回 京都市北区山城中川 (2000.5.7)

連休の最終日の5月7日,第6回には京都市北区中川の菩提道に,中村・稲葉(京都大化研),遠藤・高林・石崎(京都大院),松田(龍谷大理工),大唐(箕面市),木村(高槻市),坂東(池田市),駄賀(豊中市),原(秋田県大),柳(神戸大・院生),伊藤(筑波大・学生)に幹事の山本・高萩を加えて15氏とその家族が集った.いまにも雨が降ってきそうな天気の中,コフキツメゴケがシート状に広がるそばでそれぞれ昼食をとった後、観察会が始まった.北山杉の立ち並ぶ菩提道を往復2時間かけ,岩上のヘリトリゴケ,イワニクイボゴケや杉樹幹上のアカサルオガセ,アカミゴケ,蘚苔類上のチヂレツメゴケなどが観察できた.雨に遭わない関西地衣類観察会のジンクスを守るため,最終目的地の菩提の滝まで行けずに引き返したのが残念だった.
第5回 滋賀県大津市坂本(1999.10.16)

第5回には,中村・山中(京都大化研),濱田(大阪市環研),大塚(長瀬産業),福田(世界通信社),遠藤・村上・士反・高林・村上(京都大院生命科学),松田(龍谷大理工),浜田と幹事の高萩・山本を加えて14氏が参加した.京阪電車坂本駅に集合し,名物「鶴喜そば」を食した後,日吉大社参道での地衣類観察が始まった.参道の並木のウメノキゴケやキウメノキゴケ,ロウソクゴケ,疎水の石垣のヘリトリゴケなど固着地衣やツメゴケ,イワカラタチゴケを観察することができた.日吉大社前で一応解散した後,日吉大社境内を散策し,檜皮葺きの屋根上のハナゴケ類などを見ることができた.有志数人はそこから日本最長のケーブルカーで山頂延暦寺根本中堂へ,山頂を巡る東海自然歩道を歩いて京都側に出て,そこから再びケーブルカーに乗車して八瀬に下りた.山頂は肌寒いくらいだったが深まる秋をを感じさせる一日であった.なお、観察会の様子が世界通信社発行の写真新聞「世界通信 教材科学ニュース」(3回/月)に『やってみよう,地衣類観察』と題して特集される予定である.
第4回 京都市北区岩屋不動道(1999.8.25)

第4回には,急なしかも平日の開催ではあったが,永瀬(大阪大薬),松島・皆川(塩野義製薬),石崎・権(中国からの研修員)・村上(学生)(京都大院生命科学),原(奈良先端科学技術大学院大・院生),森安(京都大農・院生)と幹事の高萩・山本を加えて10氏とその家族が参加した.京阪電車出町柳駅から小さな京都バスで1時間,終点の京都北山の岩屋橋は連日の猛暑から解放されてここちよい秋風の中だった.岩屋橋から岩屋不動までハイキングなら30分のコースを約2時間かけて,ヘリトリゴケやニクイボゴケ,ツメゴケ,ヘラガタカブトゴケなど岩や木,地上に着く地衣類を観察することができた.
第3回 京都市左京区鞍馬山(1998.9.12)

第3回には,講師の松本先生(広島大),安斉(川崎市),大塚(長瀬産業),大原(広島市),杉山(大阪府教育センター),遠藤・石崎・北島・左海・高林・雀(韓国留学生)(京大農・分子細胞育種),天野・森安・青竹(京大農・学生),田(京大農・中国留学生),坂東(池田市),松島(塩野義製薬),松本(神戸市)と幹事の高萩,木下,山本を加えて21氏とその家族数名が参加した.集合場所の叡山電車出町柳駅から満員電車に揺られ30分,鞍馬駅に到着.駅近くの食堂で昼食を済ませた後、初秋というよりは戻ってきた猛暑の中,どういうわけか沢山の人出の中でも観察会はいつもの通りのペースで開始された.ロウソクゴケモドキやモジゴケ,ヘリトリゴケなど木や岩の模様のように着く地衣類などを観察しながら,鞍馬寺の境内から牛若丸が走り抜けた貴船道を貴船神社へさらに貴船口へと下った.
第2回 京都市左京区大原(1998.3.14)

第2回には,特別ゲストとしての宮脇先生(佐賀大)に加えて,安斉(川崎市),佐久間(茨城県岩間町),三輪(鐘淵化学),高桑(京都女子大),松島・廣岡(塩野義製薬),清水・上見(奈良県広陵町),岡田・和田(愛知県足助町),大唐(箕面市),栫・河野・増井・清水(京都大理・学生)と幹事の山本の17氏が集った.春にはまだ早いものの観光客のめだつ三千院参道や三千院境内,三千院裏道を通って,水田の畦道を散策しながら,宮脇先生を講師として,観光客の注目を浴びつつ地衣類観察を楽しんだ.また,昼食後三千院で16文字写経に取り組み,静かなひとときを過ごし,心持ちを新たにした.
第1回 京都市右京区高雄(1997.10.25)
初心者を対象とする第1回初級観察会には,インターネットや雑誌「サライ」などから情報を得て,濱田(大阪環研),棚橋・竹仲(神戸薬大),宮川・天野(京都大農),三輪(鐘淵化学),大塚(長瀬産業),正木・岡野(ノエビア),小河(神戸大),栫(京都大理),和田・押部(明石市),藤田(日本ペイント)と幹事山本の15氏が集った.錦雲渓に沿う東海自然歩道を散策しながら,濱田,山本両氏を講師として,地衣類と蘚苔類の区別の仕方,地衣類の形態による違い,共生する藻類の違いによる色調の差,基物への着生の仕方の違いなど地衣類に関する基本を勉強した.全面的な紅葉にはまだ早いものの,それでもちらほら色づいたモミジも楽しむことができ,天候にも恵まれて一石三鳥の日であった.

中国地区初級観察会

第1回 広島県三段峡(2001.8.13)

中国地区での初めての初級観察会は,特別名勝三段峡で開催された.宮脇(佐賀大),竹下(広島大),松本(武田学園),駄賀夫妻(因島市),原紺(基町高),藤本(徳山工),久保・田中(三津田高),竹本,森岡・林・宇高・峰崎・河野・藤田・舛田(三津田高・学生)と幹事の山本の17氏が集った.竹下氏が準備した「三段峡の地衣類」をテキストに柴木川渓谷沿いを歩いて,イワタケ,ヒメイワタケ,アンチゴケ,ヘリトリゴケ,イワニクイボゴケ,テリハゴケ,オオキゴケ,コナカワラゴケなどが観察できた.


九州地区初級観察会

第1回 佐賀県黒髪山(2003.4.27)

九州地区での初めての初級観察会は,黒髪山で開催された.中嶌(佐賀市),田中(長崎県崎戸町),松尾・坂口・大淵(久留米高専)と幹事の中嶌・山本の7氏が集った.西光密寺を起点に白山神社を経て鎖場を伝い,頂上の天童岩まで,地衣類を観察しながら歩いた.樹皮にはウメノキゴケ,マツゲゴケ,テリハゴケ,センシゴケ岩にはモエギトリハダゴケ,ヘリトリゴケ,イワニクイボゴケ,イワタケ,ヒメイワタケ,メキシコキクバゴケなどが観察できた.