生態学を基盤とした森林研究
森林科学研究室では
- 地球市民・日本列島市民としての環境観
- 「自然環境と共生する持続可能な社会」に貢献する基礎的素養
を育成することを目的に、自然の成り立ちを探求し、生態学を基盤とした森林の研究・教育を行なっています。フィールドはおもに、 秋田県とその隣県であり、長期的視野、持続可能性を考慮して取り組んでいます。
開かれた研究室
- 公開のセミナーやシンポジウムなどを開催し、開かれた研究室を目指しています。
- 他の研究所や大学との共同研究も積極的に進めています。
- 県庁(農林水産部)、総合地方農林事務所や林業家の方々と交流を図りながら現場とのつながりも重視しています。
- 松くい虫被害の防除に地域住民とともに取り組んでいます。
現在、研究室で取り組んでいる主要なテーマ
- プロセスモデルを用いた気候変動下の白神山地ブナ林の群集動態の予測と保全策の検討
- 開花変動がもたらす森林生態系への資源供給の変動
- 秋田県における子供世代の「経験の消失」の実態と、その要因の解明〜親子関係から読み解く自然との関わり〜
- 樹木の繁殖投資の時系列解析〜マスティングとトレンドの影響力の違い〜
- 春咲き植物の繁殖と微小甲虫
- 五葉山のニホンジカにおける植物の連合効果の検証
- スギとマツの花粉及び花利他ー由来の窒素・リン供給量の森林生態系の物質循環への寄与
- 秋田県における幼児の自然体験の実態とその効果
- チシマザサ個体群の開花枯死25年後における森林構造の変化
- 角館シダレザクラ樹勢回復事業の効果測定と保全への提言
- ササ小面積開花後10年間の実生個体群動態と未開花個体の侵入様式について
- スギおよびマツ花粉の林分外流出量評価
- 昆虫のDNAバーコーディング用ユニバーサルプライマーの開発
- 秋田県立大学秋田キャンパスのアリ相
- 秋田県内に生育する希少樹木の生息域外保存を目指した種子の保存特性
- 有用針葉樹の種子形成過程と積算温度の関係
- 広葉樹林の曲げ加工性と組織構造的な材質特性との関連性【@木工研】
- 木材の燃え止まりメカニズムの解明〜灰分に着目して〜【@木工研】
卒業生の研究テーマと調査地一覧
年度 | 研究テーマ | 調査地 |
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2021年 | 芝生グラウンドおよび土グラウンドが子供に及ぼす「イメージ」の評価と「気分」の比較〜運動意欲に注目して〜 | 秋田市・潟上市 |
タケ・ササ類の花食者ササノミモグリバエの寄主植物利用 | 秋田市 | |
造スギの成長トレンドと曲げ性能の関連性の考察 | 秋田市 | |
秋田県のツキノワグマ生息調査データを用いた個体数増減傾向の把握のための指数の性能評価 | 岩手県奥州市 | |
凹凸CLTの軸方向接合性能評価【@木工研】 | 秋田県能代市 | |
樹木の結実豊凶は“種の出会い”をどのように変えるか:落下種子の局所的多様性【修論】 | 岩手県奥州市 | |
微小な甲虫が春咲きの植物の送粉生態に及ぼす影響【修論】 | 秋田県仙北市 | |
シカの採食を介した植物間の相互作用の解明【修論】 | 岩手県五葉山 |