保護者の皆様へ(9月2日)

 秋田県立大学学長の小林淳一でございます。
 後援会を通じ本学へのご支援、ご理解に対しまして、改めて感謝申し上げます。

 前期授業、期末試験が無事終了しました。今年は新型コロナウィルスの影響で入学式が中止、そして授業のスタートがゴールデンウィーク明けで、しかも遠隔授業となり、学生の皆さんには大変な苦労をおかけしました。授業スタートの遅れを取り戻すために、土日以外の休日はすべて授業に充てました。そんな過酷なスケジュールにもかかわらず、学生の皆さんはしっかりとついてきてくれました。このような態度に感謝すると共に改めて本学で学ぶ学生諸君を誇りに思います。また、保護者の皆様におかれましては、遠隔授業に対するご理解と積極的なご支援をいただき心より感謝申し上げます。

 夏休みに入りましたが、例年に比べて期間が半分以下です。学生諸君には別途夏休みの過ごし方について、学長メッセージを出させていただいたところです。先ずは前期授業の緊張感や疲労をしっかり取ること、そしてやりたい事を整理し、あらかじめ優先順位を付け計画的にやり遂げること、短い夏休みだからこそ工夫し、思い出に残る夏休みにして欲しいと伝えました。

 一方、コロナ感染防止についても注意点をまとめて話しています。具体的には、次の二つの行動基準を示しています。
 ①行動する場合の基本的な考え方は、事前に感染リスクを見積もり、それが自分にとって最善の行動なのかどうかを見定めること。つまり行動することのメリットとデメリット(感染リスク)を比較し、行動するかどうかを判断すること。
 ②次に行動する場合には、すでに言われている感染拡大防止対策をきちんと守ること。

 現在、感染が身の回りに迫っている状況を考えると、②は現実問題として大変重要です。感染の第二波のまっただ中という報道がありますが、第一波と比べて緊急事態宣言は出されていません。その中ですでにピークが過ぎたとの専門家の意見も出ています。これはどういう事でしょうか。具体的な対応策が無いのに第二波は収まるのでしょうか。これも報道ですが、私たちが感染について学習し、感染しないあるいは感染させないよう、ひとり一人が対策を実施しているからだと言われています。本学の学生の皆さんは大変まじめに感染防止に努めています。ワクチンがまだ確実に使えない状況で、経済活動と感染拡大防止の両立を図るためには、この対策しかありません。このことをしっかり自分に言い聞かせ夏休みを過ごして欲しいと強調しました。保護者の皆様におかれましても、上記の事柄を守るようご指導頂ければ幸いです。

 後期授業は、今のところ予定通り対面授業を考えています。前期の遠隔授業については順調に進めることが出来ましたが、演習、実習、フィールド観察等、対面でしか出来ない授業、学生同士のコミュニケーションや課外活動等の様々な活動は、大学に来ることによってはじめて出来ることです。多くの学生には貴重な経験を積むよう指導したいと思っています。もちろん感染状況の変化によっては、素早く、遠隔授業を中心とした教育に切り替えることも並行して検討しています。

 夏休み期間、多くの学生が帰省することが予想されます。家でのんびり過ごすことは大事なことです。夏休みを通して学生諸君は心と体をリフレッシュさせ、次に備えることが出来ます。しかし問題は、後期授業のため再び秋田に戻る時、コロナウィルスを持ち込む可能性についてです。大学としては、今年4月に実施したように、授業が始まる2週間前に来秋し、健康観察期間を設けることによって、ウィルスの大学への持ち込みを防ぎ、安心して授業が受けられる環境作りを目指しています。

 保護者の皆様におかれましては、本学のコロナ感染防止への取り組み、後期授業の進め方へのご理解をお願いいたします。大学としては、後期授業期間においても、今でしか味わえない大学での貴重な経験が積めるよう最善を尽くしたいと考えていますので、よろしくお願い申し上げます。

令和2年9月2日
秋田県立大学 学長 小林 淳一